スウェーデン語の発音 Å, Ä, Ö

スウェーデン人は英語が堪能。
ということは、スウェーデン語と英語は発音が似ているのでは?
そう思っていたけれど、全然ちがった。
まず、アルファベットに見慣れない文字が混ざる。
Å(オー), Ä(短めのエ), Ö(エとオの間)
Äは「är」という「vara動詞(英語でいうbe動詞に近い)」の活用で頻発するのでわりと早い段階でなじむし、Åも前職のスウェーデン人にÅsa(オーサ)という名前の方がいたからすぐに覚えられた。
が、Öである。
スウェーデン語をはじめて間もないとあまり出てこない文字で、たまにÖが顔を出すとスウェーデン語の授業中にかたまる。
迷いながら発音すると、「Ö」のひと文字を「エオアオエ」と嗚咽のような声を出してしまうことになり脂汗がにじんだ。

.....でも、こんな単語をみつけてからは大丈夫!!
Öl(ビール)
Jag tycker om öl.
Jag dricker en flaska öl.
Låt oss dricker en flaska öl!!!
何度も発音したくなる単語をみつけると自然に身についていく。

ほかにもこういう特徴的な発音がある。
1.「sk音(エスコーオン)」
skära(シェーラ、切る)、skärp(シェルプ、ベルト)、diskussion(ディスクショーン、議論)など「シュ」のような「ヒュ」のような空気音
2.「dj、gj、hj、li」
djur(ユール、動物)、gifta sig(イフタセイ、結婚する)、hjälpa(イエルパ、助ける)、ljud(ユード、音)
d、g、h、lの後ろにjがつづくと先頭の文字は読まない

スウェーデン語は森に流れる水のような音で、ネイティブの会話はグリーグの『春に寄す』という曲に近い。
グリーグノルウェーの作曲家だが、北欧の光や音が言語を形作っていくということがあるのかもしれない。