企画:#交換日記の多発 mamikoeda-1

Mamiko Koeda(mamikoeda)です。
橋本輝幸さんとの交換日記をはじめます。

企画 #交換日記の多発 1

https://terriehashimoto.info/archives/20210209/74

手紙でもあり日記でもあるような、ほどよく自由な文章交換をめざします。


直接お話しする橋本さんはやわらかな布のような印象です。

読書会で知り合ったころから「いつか喫茶店でなんでもない話をだらだらしてみたいなあ」と夢想していたので、このような機会をいただきとてもうれしく思っています。

かるく自己紹介をしますね。
1977年生まれ
製薬会社で翻訳やメディカルライティングをしながら、ぽつぽつ歌詞や映像など多種多様な翻訳仕事をしております。
8か月の娘がいて育休中、5月に復職予定。

以上。

ほんとにかるい自己紹介、
ですが、交換日記をしながらわかっていく(もしくはどんどんわからなくなっていく)のを体感してみたい。

橋本さんからのご質問

「mamikoさんは社会人になってから本格的に英語を勉強して翻訳者の道を歩まれ、その語、スウェーデン語を始められていたと記憶しています。語学に開眼したきっかけは一体なんだったのでしょうか?」

語学に開眼したきっかけ、なんだったのだろう?

そもそも大学がICUだったので英語に触れる機会が多く、そもそも中学のころから洋書をめくるのが好きで、そもそも小学校のころ近所のイギリス人のお宅に母が遊びに行かせてくれて、そもそも……

記憶を辿ってみてわかりました。

開眼のきっかけは「のら猫」です。

小学校にあがる前、わたしはのら猫とコミュニケーションをとるのが好きでした。
猫の鳴きまねがとても上手にできたのです。
舌の置き場所や喉のどこに音をあてるかなど、子どもながらに研究し、気づくと自分のまわりに猫だらけということもよくありました。

仲良くなる手順は下記のとおり。

1. すこし距離をとって猫の鳴き声を出す
2. 猫が鳴き声で返してきたら、その声をよく聴く
3. こんどはその猫の声をそのまま真似て応える
4. じわじわと猫との距離を詰める
5. 目は合わせず気持ちを合わせるのに集中する

もちろんどんな猫でも成功するわけではありません。
気の合う猫だけです。

でも、自分とは違うコミュニケーション手段を持つ存在と(あくまで主観だけれど)温かい交流がもてたというのが、語学を学ぶ原点になったのはたしかです。

『メッセージ』で言語学者がヘプタポッドと意思疎通のきっかけをつかんだ瞬間、わたしは幼いころの猫たちを思い浮かべてじんとしました。